センター国語 あなたの総合点を左右するこの科目について

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 今回の記事ではセンター国語の特徴や難易度について書いていきます。残念ながらセンター試験は今年度(2020年)で廃止されるので、この記事の寿命は一年もないことになりますが、受験生の皆さんが今年で受験を終えられるようポイントを書いて分析していきます。

最初に 

 基本的に国語が、センターの合計点を決めると言っても過言ではありません。つまり、センターの成功失敗を分ける鍵は国語にあります。というのも他の科目はしっかりと学習を積んでいけば、9割を安定させるのは難しくありません。一方で国語だけは9割を安定させるのが異常に難しい。記号式で1問あたりの配点も大きいことから、ハマれば190とかも取り得ますが、失敗すると130とかも取り得てしまう科目なのです。得点がぶれやすいということですね。ですから国語は非常に重要です。

 具体的な対策に入る前に偏見の入り混じった私見を述べさせてください。私自身、センター試験は全般的によく出来た制度だと思っているのですが、国語だけは欠陥があると思っています。1問あたりの配点が大きい上に、(ほとんど全ての受験生が)正確には選べず勘で答えるしかないような問題も少なくないため、国語の実力順に点が出にくいのです。(一応付記しますと、どんな試験であっても完全に実力順に点数が出ることはありません。ただその程度が明らかに他試験より大きいということです。)2014年なんかは23万人が受験して、満点が0ですよ。最高点は194。難しすぎます。とはいえ皆さんは制度上、その試験の中で勝負しなければなりません。

 ここまで散々批判的な事柄を述べてきましたが、受験生の人生を左右することから完璧が期される入試としてはいささか問題点がある、というだけですよ。大半の問題はオーソドックスな勉強を続けていれば答えが出る優れた問題ばかりです。あくまで200や190を安定させるのは無謀で大きく運も関わってくるということを強調したかっただけです。センター国語が博打と同じだとは思わないでください。160〜170で安定させるのは十分可能です。

総論

 それでは具体的な話に移っていきます。まず国語の大問別の難易度ですが、漢文<<古文<評論<<小説となります。(<の右のほうが難しい)漢文はちょっと勉強するだけでも満点近く取れますが、小説はそんなことがない。どんなに勉強しても1問や2問は間違えてしまう人が大半です。古文と評論の難易度は同じくらいですね。数年に一度古文は暴走する傾向がありますが、誰も出来ないので無視して大丈夫です。

 難易度が分野によって大きく違うことを把握してから、自己分析をしてくださいよ。例えば自分の過去問演習の得点率を見て、漢文も小説も7割5分くらいだとしたら、漢文と小説の優先順位は同じではありません。あくまで、これからも伸びしろの大きい漢文を優先させるべきです。

 先ほど160〜170は安定させられると書きましたが、目安としては古文漢文で合わせてー15、評論でー12、小説でー15が死守ラインの目標ですね。(このマイナスを足すと厳密には160を割りますが、全てが死守ラインになることはまずないので、このラインを維持できれば160はまず超えます)2013、2014のように明らかに難しく平均点も低い年を除けば、ここまでは努力で十分に到達可能なので目指してみてください。

 このラインを達成するには色々な能力を上げていく必要がありますが、全分野に関わりまた重要なのは読解速度です。センターの中でも国語は特に時間が厳しい。あれだけの文章量を課して制限時間は80分しかないのですから。普段解く際から時間を意識してください。制限時間を適当にして演習していると、真のセンター国語の恐ろしさを知らないまま試験会場に臨みそのまま死ぬハメになるでしょう。

評論

 それでは個別の大問毎の解説に入っていきます。まずは評論から。ここは時間をどれだけ短縮できるかがポイントです。同じ現代文でも、評論と小説の難しさの性質は若干異なります。評論の場合は文章の言いたいことさえ分かれば、苦なく問題が解けます。つまり言いたいことが分かれば選択肢を選ぶのは難しくない。(小説については後述)ただし、使用されている文が普段は目にすることの少ないレベルのものであるため、そもそも何を言いたいのか理解するのが困難なのです。

 ですから評論問題は演習を積んでいってレベルの高い文章に触れていく経験を積めば、どんどん得意になるでしょう。出題されやすいテーマが限られているのも分かってくるはずです。ですが当然、ただひたすらに演習を積んでいってもダメですよ。問題を解く際には自分が文の内容をしっかり理解して解いているのか、答え合わせをする際には自分の読みが(選んだ解答の正解不正解に関わらず)合っていたかしっかり確認しましょう。

 また漢字問題ですが、あまりにも正答率が低い場合は対策するべきでしょうが、一個間違えるかどうかといったレベルなら対策は不要です。配点を考えるとあまりコストパフォーマンスが良くありませんからね。

小説

 さて先ほど評論の部分で小説と評論は難しさの性質が異なると書きました。評論では本文の内容を捉えることが難しいと書きましたが、小説では大まかな流れはみなさん理解できるはずです。この経験を通じて主人公はこういう感情を抱き、だからこのように成長したんだな、といった概略は評論に比べて読みやすいはずです。ですが、それでも選択肢に向き合うと悩むはずです。

 というのも小説は大まかな流れを理解するだけでは問題が解けず、評論よりさらに細かい読みが要求されるからです。つまりまとめますと、評論は大まかに何を言いたいか分かるのが困難な分、その要旨さえつかめれば解ける問題が大半なのですが、小説が大雑把な流れを把握するのは簡単な分、しっかりと細かい読みをするのが大事になってくるのです。

 この細かい部分の読みはなかなか簡単に出来るようになりませんから、これがセンター小説の難しい理由です。かつてセンター試験に出題された文章の作家が、筆者の気持ちを選べという問題に対して「選択肢の中に正解はなかった」と述べて話題になったことがあったくらいで、ここは些細な理由を根拠に正解が作られることもあります。ですから復習や答え合わせの際も小説は特に、納得できない部分があればそのまま先に飛ばして構いません。ただ繰り返しになりますが、あくまで大半の問題は、文中の描写から無理なく解答を導き出せる自然な問題ですよ。「この年全部欠陥問題だ!間違えた自分は悪くない!」なんてどうか思わないよう。悪問は一年にあってせいぜい一問です。

 また批判だけでは何の役にもたちませんし、一つ頭に入れて欲しいポイントがあります。それは「小説は全ての描写に意味がある」ということです。例えば文中で「彼女は眼鏡を外した」みたいな描写があったとします。現実世界ではこれといった意味もなく眼鏡をつけたり外したりすることはあるでしょう。しかしながら、小説でわざわざそういった描写が出てきたということは必ず何かしらの意味があるのです。もちろん文脈も何もない今は、湯気で曇ったから外したのか、スポーツをするために外したのか、はたまた魅力的な男が現れて誘惑するために眼鏡を外したか、なんていうことは分りませんが、とにかく意図はあるのです。

 「もし、第1幕から壁に拳銃をかけておくのなら、第2幕にはそれが発砲されるべきである。そうでないなら、そこに置いてはいけない。」という言葉があるくらいで、どんな描写にも基本的には意味があるのです。全ての描写の意図を考えていると当然時間がなくなりますから、設問付近だけでも注意深く読むようにしましょう。(先ほどは「眼鏡を外した」なんていう謎の例を出してしまいましたが、普通は「顔を赤らめた」とか「目をそらした」みたいなもっとあからさまな例ですから)

古文

 続いて古文です。センター古文はこれといってひねったところも少ないですし、古文が読めるようになればそのまま解けるようになる素直な問題ですから、下の記事で古文自体の学習法を参考にしてもらえばそれで十分な気もします。

 文法の知識を問う問題、主語を判定させる問題と問われる問題の種類も豊富で、自分の弱点が浮き彫りにされやすいのも特徴です。センター古文は二次対策としても最良ですから、どんどん演習して欲しいですね。他の科目はセンター独特の問題があったりそもそも簡単すぎたりしてあまり二次対策にはならないのですが、古文だけはそんなことがありません。

 センター独特の問題といえば二次では問われることの多くはない文学史が過去何度かセンターでも出ていますが、二次で出ないなら捨てさって構いません。評論の漢字と同じ理由です。出る確率が限りなく低いことを考えれば、コストパフォーマンスは低いので無視できます。松尾芭蕉とか、吉田兼好くらいなら一般教養としてある程度知っていては欲しいですけどね。

漢文

 最後に漢文です。これも古文と同じ理由から普通に漢文が出来るようになれば大丈夫なので、漢文の勉強法についての過去記事を貼っておきます。

記事も長くなってきて私だけでなく皆さんも疲れているでしょうからもう終えてもいいのですが一応もう少しだけ続けます。

 センター漢文は特に句法の知識が問われやすい印象です。単に意味だけでなく、書き下し文の読みなども聞かれたりします。しっかりと学習しましょう。コストパフォーマンスは圧倒的にいいですから、この科目を捨てるのはまずあり得ません。いの一番に優先しましょう。

まとめ

 もう一度、特に重要な二点を確認します。センターは現代文よりも古典の方が伸びやすいですから、優先度を間違えないようにしましょう。また現代文(特に小説)は満点を狙うと沼にはまり他の科目がおろそかになりやすいですから、努力でいけるところまでいったらそこからは流して構いません。

 また選択肢の長さで答えが分かる!みたいな怪しい勉強法に騙されず、じっくりと腰をすえて勉強していきましょう。センター国語は運ゲー、なんて声も聞きますがしっかり学習していけばそれなりの点数は取れるようになりますから。これはア〜エではウの正答率が一番高いぞ!といった類の意見と同じくらい無根拠ですが、最後のセンター試験ということもあり学習量が素直に反映されるような良問が出る気がします。要は勉強頑張りましょう。

最後に国語力を問う練習問題を一題

そういえば私はツイッターをやっていて、アカウントは下から飛べてフォローも出来ます。フォローすると良いことがあるらしいですよ。

問 この文章の筆者の意図を考えなさい 答えは略、行動で示してくれることを祈っています。

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