東大理三への道 得点計画を合格者が徹底解説

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 東大受験の過酷さの原因の一つとして、科目の多さが挙げられます。科目ごとへの勉強時間の配分は多くの人が誤りやすい。この記事ではその科目ごとの目標到達地点を理三受験者に絞って書いていきます。

 合格者の体験談が少ないことは理三受験者の共通の悩みでしょう。そもそもの絶対数が少ないため、鉄緑会にでも通っていない限り身近に先輩はまずいない。合格者が何を考えてどんな勉強法をとっていたのかは知る機会はあまりありません。自分自身、受験生時代にネット上で調べても合格者が少なく中々ブログなどがないことに絶望したのが懐かしい。本記事がそんな方の一助となれば幸いです。

 ところで理三というとどのようなイメージを皆さんは抱くでしょうか。よく宇宙人だの天才だのと言われたりしますから、もしかしたらそれに近いイメージを持っているかもしれません。しかし合格者の点数を見ていくと、ほとんどの合格者が極めて平凡な点数をとっていることに気がつくでしょう。

 平凡、という言葉が引っかかったかもしれません。これは合計点が平凡という意味ではありませんよ。各科目の点数が平凡という意味です。正確には平凡ではありませんが、他の科類の平均的な合格者の得意科目と同じくらいの点数です。つまり、基本的に理三合格者は数学が努力で補えないほど圧倒的に出来たり、英語が日本人離れして出来たりというより、各科目いずれもそれなりのハイスコアで揃えるため結果としての合計点が高くなっているのです。

 だからこそしっかり努力すれば誰でも理三に受かる、なんて甘い言葉は多くの理三合格者と同時に不合格者を見てきた身としては言えません。しかし、少なくとも世間が思っているほどには才能の要素は少なく、得点計画次第では少なくない人々にチャンスがあるのも事実です。

 では以下、タイプ別に得点の計画を見ていきましょう。ここで想定するタイプは①バランス型②理数特化型③英語特化型④数学苦手型、の4つです。

全タイプへ

 まず全員に認識してほしいのは理三は440点中290点を取ればまず受かる、ということです。国語以外の全科目がやさしかった2017を除いて、290+103(センターの点数、普通の理三受験者はこれくらいが最低ライン)の393点あれば近年の全ての年で受かります。

 ですから各科目、そこそこ調子が悪い時の合計点が290を超えればまず受かると言えます。この「そこそこ」というのがポイントで、各科目の最低ライン合計が290を超えるのが理想ではあるのですが、これは非常に難しい。しかし理科2科目を分ければ五科目あることを考えると、そこそこ調子の悪い時の点数(3〜4回に一回出してしまう点数)の合計より総合点が低くなることはまずないのですよね。1科目くらい大失敗しても普通にやれた科目が一個あるだけでカバー出来ますから。ということで安定した合格のほしい人は、そこを目指しましょう。

 これからのタイプ別で書く各科目の点数はあくまでそこそこ失敗した時の点数ですよ。平均点は+5くらいを考えてください。

バランス型

  これといって得意も不得意もないタイプの目指すべき所です。具体的な点数としては

数学 75 英語 85 理科 85 国語 45

です。どの科目も得意であれば到達するのは大変ではありません。しかし普通、あるいは苦手な科目については相当な努力が要求されます。

 このタイプを目指すならまずは英数を早めに固めておきましょう。理科は最後時間がなくなっても追い込みでなんとかなりますが、英数はそうはいきません。しっかりと時間をかけて伸ばしていく必要があります。ちなみに理三をおそらく全国で最も排出している鉄緑会も、高二までは特に英数を重視しています。(関東と関西で比重は異なりますが)

 あとは国語45もそこそこ対策しないととれない点数ですから、勉強が必要です。センター対策だけでは足りません。記述型の現代文に苦手意識のない人が最低限(20時間程度でも構いません)を勉強して、古文漢文が優秀な文系並みに出来るようになってようやく安定して45点はとれるようになります。

理数特化型

 題名の通り理数系の能力に自信がある人です。

数学 80 理科 95 英語 75 国語 40

が目標ラインです。数学が得意だともっと欲張りたくなるでしょうが、これ以上の点数を安定して稼ぐのはかなり難しいですよ。全国に数十人いるかいないかというレベルです。80をあまり割らないだけでも相当大きなアドバンテージですから、数学よりは高得点の期待できる理科に注力して英語と国語も手を抜かないようにしてください。

 物理にせよ化学にせよ、このタイプを目指すなら早めにスタートするとメリットが大きいでしょう。数学よりパターンの数が少ないことから、入試の問題をほとんど全て網羅することも不可能ではありません。そうすると最後は時間とミスとの戦いだけに出来て、点数も自然と上昇します。

 稀に数学と理科が得意で英語が苦手な人が、理科と数学で100ずつとれば英語が出来なくても受かると言ってたりしますが、それは半分博打です。当たれば良いですか、外す確率も低くはない。リスクを出来るだけ減らしたいなら英語の勉強も手を抜かないようにしましょう。

英語特化型

続いて帰国子女であったりして英語がものすごい得意なタイプです。

数学 70 理科 80 英語 95 国語 45

 高得点の期待できる英語を軸に戦っていけば良いのですが、当然数理も手を抜いてはいけません。英語は帰国子女であっても95くらいから急激に伸びが悪くなるので、この辺りまで到達したらよっぽど自信がない限り他科目の勉強に移行するべきです。残りの科目の点数も簡単ではないので、侮っていると痛い目にあいます。

 特に英語が得意だと海外大も視野に入ってくるのでしょうが、東大の英語は100以上を目指すとなると国語力が勝負になりますから、海外大のための英語の勉強が必ずしも東大英語に直結しないのは痛いところです。(それなりには役に立ちますけどね)その辺はしっかりと考えてください。

数学苦手型

 最後だけ消極的なタイプ名になってしまいましたが、どうしても数学に自信を持てないタイプについてです。理三合格者でもこのタイプは存在しますから、数学が苦手でも諦める必要はありません。ちなみに英語苦手型や理科苦手型がないのは、この二つは多少才能がなくともそもそも努力でカバーできる部分が大きいからです。

数学 65 英語 90 理科 90 国語 45

が目標点数です。まずどんなに数学が苦手でも基本的な問題を解けるようにして、簡単な問題を見抜く選球眼をつけるようにしましょう。最近の傾向として2問は易しい問題が出ていますから、これを解き切ってあとは部分点をかき集めれば65〜70はとれます。

 理科と英語のともに90を安定してとるのは相当な努力量が必要ですが、数学でとったビハインドを回収する必要があるので致し方ありません。

 数学で高得点を獲得するのが厳しいと感じたら、即座にほどほどのところで撤退してあとはひたすら英語と理科を頑張りましょう。いずれにしても90を目指すとなると、最後は速度の向上が不可欠となります。勉強の計画をたてる際は、演習期間を多めにとれるように予定しましょう。相当量の実践形式の練習を積んでようやくとれるようになるのが90という点数です。

終わりに

 大まかな得点の目標についてここまで書いてきました。ゴールを定めて勉強するのは非常に重要で、特に科目の数が多い東大では各科目をどの域にまで引き上げるかあらかじめ想定して試験にのぞまねばなりません。

また東大の数学と英語については下の記事で書いているのでぜひ目を通してみてください。

 

得意であろうと苦手であろうと得点の差が5点から10点であることに違和感があるかもしれませんが、ある程度点が取れるようになってくるとそこから5点を伸ばす作業はかなり大変になってきます。自分のタイプを見極めながら上手く得点の配分を決めることを忘れずに。念押しですが、上の目標点はあくまで調子の悪い時に取る点数ですよ。平常時にその点数を取ることを目標にしてはいきません。

 理三受験ははっきりいって大変ですが、それに見合うだけの成果があると私は思いますし、実際受験して良かったです。受かるかどうかももちろん大事ですが、その過程にも大きな意味がある。一度挑戦すると決めたら目標に向けて邁進してください。中途半端な気持ちで受かるほど甘い世界ではありません。それでは受験者の方の幸運を祈っています。

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